・HIVの感染を告げなかったことを理由に、病院から採用内定を取り消された。
・17日、札幌地裁で30代男性が病院を運営する社会福祉法人「北海道社会事業協会」に、慰謝料など330万円の支払いを求めた訴訟の判決がありました。
・札幌地裁は、男性の訴えを認め、社会福祉法人に165万円の賠償を命じました。

 

エイズウイルス(HIV)の感染を告げなかったことを理由に病院に採用内定を取り消されたのは違法だとして、北海道内の社会福祉士の30代男性が病院を運営する社会福祉法人「北海道社会事業協会」(札幌市)に対し、慰謝料など330万円の支払いを求めた訴訟の判決が17日、札幌地裁であった。武藤貴明裁判長は、男性の訴えを認め、社会福祉法人に165万円の賠償を命じた。

30代の男性が、HIVの感染を告げなかったことを理由に内定を取り消された病院に対して、慰謝料などを求める訴訟をおこしました。その判決で、内定の取り消しは違法とする判決がでました。
アメリカでは、すでにHIVに感染している多くの方が、病院で働いているそうです。現在の医療では、HIVは服薬で治る病気になっています。
そのような点も鑑みての判決なのでしょう。
HIVが感染していることを就職の時に告げることは、とても勇気のいる事だと思います。しかし、就職先が病院ということで、病院も敏感になっていたこともあり得ると思います。病院からすれば、病院に来る患者の気持ちを考えたのだと思います。
根本的に、この問題は日本の国民に、HIVが治る病気であることの認知が足りていないことが起因しています。
日本人は、性や病気に関する情報をできるだけ隠していたい人種です。それが原因で、性病の蔓延も多く存在しています。
そのような病気に対する偏見に、この判決は一石を投じたと思います。
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